2011年12月19日月曜日

平行出し

最近やけに更新頻度が高いですね。

それはさておき、バイスの平行出しをしてみました。

CIMG1802.jpg

精密バイスやマシンバイスを使いたいところですが、高価だったり、重すぎたりするので、1000円もしないクイックバイスを使います(ボール盤のバイスは固定部のネジやハンドルが干渉する為不向き)

まあそんな深く切り込むわけではないのであまり締め付けが強くなくても大丈夫です。

先に言ってしまうと、平行出しするのはレールガンに凹加工をするためです。

次の改造では、なるべくレール内部の加速レール(つまりアルミレール)の占める面積の割合を減らします。 これは発射時に加速レールに生じるエロージョンが次弾の発射に干渉しない様にするためです。 今まではレール内部の絶縁レールと加速レールの占める割合は1:1でした、それを3:11にします。この時に絶縁レールの割合を増やすためには、絶縁レールに深さ2mm、幅7mmの切り込みを入れる必要があります。当然この溝は直線でかつ正確に加工する必要があります。 なのでフライス加工が必要となるのです。

平行出しをするといってもダイヤルゲージは持っていませんのですごいアナログ的方法で調整します。

手順

1.まず歪みのない角材をバイスに固定(これが曲がっていると平行は出ない)
2.フライスモーターの固定部をおろし、角材に当たるまで下ろす
3.テーブルを左右どちらか一方に限界までスライドし、角材とフライスモーター固定部が当たるまでY軸をスライドさせ、送りハンドルのダイヤルを0に合わせる。
4.X軸を反対側の限界までスライドし、再びY軸ハンドルを送ってみる(スライドできる=バイスに傾きがある)
5.ハンマーで軽く叩いて向きを補正する。
6. ひたすら3→4→5の手順を繰り返し、平行を出す。

結果

誤差修正は0.08mm±20%が限界でした。少なくとも0.1mm以下には抑えました。
ちなみにX軸のスライド絶対値は155mm、155mmのスライドで誤差0.1mmとすると、
≒0.64mm/m(1mでの誤差)となります。

まあテーブルの能力上、一度に155mmしか切れ込みは入れられないので結局誤差は0.1mm以内です。
100mmずつ加工すれば0.06mm以下にすることもできます。
ただ挟み直しをすると毎回、零点調整が必要なのでどっちの方が精度がよくなるかはわかりません。

新しいレールガンのパーツとフライスモーターの到着は同時期になりますが、先に違うのもで加工の練習をした方がよさそうですね。

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