2018年7月11日水曜日

ジムニーの答え合わせ

ついにデビューした新型ジムニー、素人な私が2年前に予想したものとどれだけ合ってるか間違ってるか、答え合わせをしてみようと思います

素人の予想→http://hilen01.blogspot.com/2016/01/blog-post_29.html

型番はJB64

まずデザインはまさしく原点回帰というにふさわしいスクエアなスタイリングに初代から継承される縦スリットのグリル。そして背面タイヤ。ジムニー乗りにとっては見慣れたデザインながら、より洗練されたものになっています。(リアエンドを切り落とすという予想は外れましたね)
一番気になる点だったボディ構造は予想通りラダーフレームを継承、フレームを改良しJB23から1.5倍の剛性UPを果たしています。ただ、私の予想では軽くなるかと思った車両重量はむしろ増加、XCグレードの5速MTで比較すると40kg増の1030kg、これまでのジムニー(シエラを除く)で最も重たくなってます。フレーム剛性UPの為にメンバーを追加したことが主な重量増加の要因でしょうね。
そして足回りはJB23同様、3リンクリジットアクスル。流石に細かな違いはありますが、サスペンションジオメトリに大きな違いはありませんね。一つ気になる点としては補強クロスメンバーがフロントドライブシャフト下に追加されているので、過度なリフトアップはメンバーと干渉する可能性がありますね。ただしフロントクロスメンバーはボルトオンなので、後々アフターパーツで強化品やリフトアップ対応品が出てきそうです。
次にエンジンですが、やはりR06Aターボ型を縦置きで搭載、シリンダーはK6Aより小径・ロングストローク化されて圧縮比も8.4から9.1へ向上、ターボも低速重視の小型タービンとなり低速トルクが改善されています。が、最大トルクは0.7kg・m下がって9.8kg・mとやや控えめ、耐久性を重視しての設定? しかし、スズキ車はシャシダイでパワー計測をするとカタログ値を超えることが合ったりします。
それとエンジンがR06Aになったことで燃費がリッター20kmまで行くか?と思っていましたがそんなことはなく、5MTで16.2km/Lという結果、燃費計測がより現実的なWLTCモードになったこともありますが、ミッションのトップギアでもさほどギア比が高くなってないことが燃費にも影響していますね。
そのミッションですが、5MTは1速、2速をよりローギアとする代わりファイナルギアをハイギア化して高速走行に対応するようにしています。ATは4速トルコンを採用、流石に5速ATになるかな?と思っていたらまさかの4速です。
驚くべきことに諸元を見比べるとATはミッションからファイナルギアまで全部数値が変わっていません。つまりJB23型のものがそのまま使われています。トランスファーもそのまま(5MTもトランスファーは共用)
とは言っても何も変わっていないわけではなく、トルコンにロックアップ機構(3、4速で作動)が追加されているのでスリップロスが低減されています。少し調べてみましたが、ジムニーのATはアイシンAW製のTW-40型、小型で縦置き、そして高耐久を満たすATは様々なメーカーを探してもこれぐらいしかないんだとか、ほとんどジムニー専用みたいなミッションです。個人的にATはオートギアシフトを期待していたのでちょっと残念。
そして予想通り、というか予定通り?電子制御が進化し、ブレーキLSDが搭載されて悪路走破性はさらに向上しています。(そもそもジムニーがフルモデルチェンジを行った理由の一つに横滑り防止装置の装着義務付けがあり、必然的にブレーキLSDが付いた)

答え合わせとしてはこんな感じでしょうか、既に各所からでているレビュー等を見ると、JB23型から正常進化して洗練されたモデルであることがうかがえます。私も早く乗ってみたい…(まあ今乗ってるJB23にはまだまだ乗り続けますけどね)