2017年1月22日日曜日

TS-050 HYBRIDのエアロダイナミクス

東京オートサロンフォトのまとめパート2です。

TS-050 HYBRID
エアロパーツからしてポールリカール公式テストで初公開されたハイダウンフォース寄りのマシン。どうもWEC富士で展示されたものと同じ物の模様、レプリカモデルと思われますが、細かなエアロパーツからしてボディは恐らく本物。
レースではクラッシュした時にリペア用のボディをいくつもストックしておくので、レースで使われなかったボディを集めればレプリカぐらい簡単に作れる(はず)
フロントから
カナードには切れ目が入ってます、先代のTS-040でもこの形状のカナードが使われてました。シリーズ後半に登場した超ハイダウンフォースモデルでは切れ目のない形状になっています。

カウル下にブレーキダクトがあります。

ちなみにこのアンダーパネルはウイング(というよりディフューザー?)と同じようになっています。
サイドのエアアウトレット。フロントのフロア下を通過した空気はベンチュリー効果でダウンフォースを生み、このアウトレットからサイドへ排出(もしくはサイドポンツーンへ)します。カウルを被っているので分かりづらいですが、中身はフォーミュラマシンのような作りになってるんですね。もっと良く見たかったんですがコンデジではこれが限界でした。

フロントタイヤハウスの後方、空気を受け流す部分です。
現在ルマンプロト規定の車は、スピン時に車体が浮き上がるのを防ぐためにタイヤハウス上部もしくはサイドに穴を付けて空気を逃がす作りになってます。
真ん中の仕切りは整流の為?

フロントタイヤ後方にはフィンがありました。タイヤが作った乱流をなるべく外に逃がすためでしょうか。
リアウイング 確かダウンフォース量を抑えるために大きさが決められてます。ガーニーフラップの装着はありだとか、GTカーと比べると結構小さい。
翼端板に仕込まれたブレーキランプ、初めて見たときは凄く斬新に感じました。
ちなみに翼端板はルマン以降はデルタ状の形に変更されてます。何故なのかは正直全く分かりません。

リアエンド
リアの出口を絞っているのは空気の引き抜きを強める為でしょうか。ルマン仕様だとルーバーの代わりに整流フィンが付きます。(フロントタイヤハウス後方に設置されてるのと似た形状の物)

ここに開口部があるのはレギュレーションで決まってるらしいですが、サイドポンツーンから取り込んだ空気の出口が見当たらないので、ここから出てきてるんでしょうか。
ホイールは乱流の発生を抑えるためにフラットになってます。最近では市販車にもフラットなホイールカバーが付くようになってきました。

ちなみにエンジンも展示してありました。
ただしTS-050の物ではなく、TS-030の時の自然吸気3.4L V8エンジン。(050は2.4L V6ツインターボ)デビュー後に初優勝を飾った時のエンジンで本物らしいです。V8とは思えないほどコンパクト。

TS-050のまとめは以上です。

パート1 パート3

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