2017年1月20日金曜日

ヤリスWRC 開発中のエアロ変化

東京オートサロンでメインに撮ってきた車のまとめパート1です。

ヤリスWRC 既にWRC2017が開幕しちゃってますが、最新マシンとの違いもできるだけ書いてみようと思います。
18年ぶりにWRCに復帰するトヨタのWRカー、ヤリス(ヴィッツ) 今年からレギュレーションが変わってマシンがよりワイドに、より出っ張り、より軽くなり、そしてパワフルになりました。 つまりより速くなったわけです。2017年は空力開発の自由度が上がり、より多くのエアロパーツが装着されます。ラリーカーでは定番だったマッドフラップは、空力を優先してか装着されなくなりました(第2戦ラリースウェーデンでマッドフラップを確認) 2016年から比べるとマシンはとてもいかつくなり、圧倒的な速さも相まってかつてのグループBマシンを思わせます。

このヤリスWRCですが、トヨタが発表した時と空力パーツが多少異なってます。恐らくですが、TGRF(トヨタガズーレーシングフェスティバル)にサプライズ登場した開発途中のマシンを持ち込んだのかも?それでもTGRFの時とまたパーツが若干違うのが謎ですが。

追記:後で分かりましたが、このヤリスはフルモデルチェンジ前のデザインがベースになっているようで、最新型と車体デザインが妙に異なっているのはこのためです。同じカラーリングが施されているので分かりづらいですね;

今年からチンスポイラーの出っ張りがオーバーハング+60mmまで許されたためヒルクライムマシンのように下が飛び出してます。フロントサイドに開いた穴は多分ブレーキダクト?だと思いますが、体制発表時のマシンはダクトの穴が拡大し、下方に移動、またフロントにカナードが追加されてます。
こちらGazoo Racingのサイトから引用 ダクト、カナードに違いが見られます。また台形状のフロントグリル?も上下の向きが異なってます。
しかし、ラリーカーにまでカナードが付くようになるとは思いませんでしたね。チンスポと合わせればフロントのダウンフォースは16年型の比ではないでしょう。

写真を見てから気づきましたが、ボンネットのエアアウトレットが16年型と比べると大型化し、より直接的に空気を抜くような感じに、エンジンの出力アップに伴ってインタークーラーも大型化した?

最近のテスト(恐らく開幕前最終形態?)ではフロントサイドの形状が微妙に変わり、少し凹んだ感じに、そしてカナード付近のダクトは閉じられてます。


車両でひときわ目を引いたのがこのミラーステー

ここでもダウンフォースを稼ぐべくウイング形状になってます。まるでDTMマシンですね。ただ上の映像を見た感じだとウイングが1つに統一されている? そもそもウイング形状になっているのかどうか、映像だとあまりよくわかりません。

リアウイング リアは確か50mm?ボディからはみ出ても良いことになったため、フロント同様、ウイングがリアにつき出るように設置されています。
おそらくここが最新型と違うところ、このウイングはフラットですが、開幕モンテカルロではアーチ状になりスワンネックのようなステーが付いてます。5枚の整流フィンはなくなり左右に1枚ずつ設置。両端のサブウイング?は残っていますが、エンドにガーニーフラップが設置されてます。直近のテストでは両方のウイングの付け替えを繰り返していましたが、結局アーチ状のものに落ち着いたようです。
ちなみにガーニーフラップはウイング後部に付けられる跳ね上がった部分、ここで作り出された空気の渦がウイング後端を延長した様な状態を作り出すため、疑似的にウイングの面積が大きくなる状態を作り出します。つまりダウンフォースが増します。反面、反り立っているので空気抵抗は増えます。
こちらもGazoo raicingのサイトから引用
この写真だと分かりずらいですが、リアウイングもガーニーフラップが付いてます。

リア
初期型からえげつない変貌を遂げたリアデザイン、ウイング同様にディフューザーとフェンダーが突き出ています。17年からディフューザーが追加され、大幅にダウンフォースが稼げます。
大きく開けられたリアフェンダーここでもダウンフォースを稼ぐべく多数のルーバーが設置されてます。しかし最新型ではさらにルーバーが追加され形状も変更、ディフューザーも開口部が大きくなっています。
えげつないですね...

大体の事は書きましたが、また気づいたことがあれば書きます。

パート2

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